この記事は、出産を前に不安を感じているママたちの気持ちを代弁して、不安に思っていたことはこんなことだったよね、でも実際はこうだったよ。という実体験を書いています。
1年半前、私は第一子を出産しました。
そして今、第二子の出産予定日を10日後に控えています。
出産を前にして、あのとき漠然と不安に感じていたことを思い出しました。
ここから先は、今出産を前にして不安な気持ちでいる、あなたと私への手紙です。
もくじ
出産時の痛みは耐えられる
まず最初に来るのは、産むときの不安ですよね。
「痛いって聞いているし、とにかく怖い。どんな感じで、いつ陣痛がくるんだろう?破水なのかな?おしるしなのかな?」って考えてもわからないのに、考えてしまいますよね。
どんなに考えても、どんな風にお産が始まるかは誰にもわかりません。わからないから、結局は準備万端にして、待つことしかできない。
準備万端というのは、入院セットで足りないものがないかもう一度チェックしたり、出先では破水だった場合に備えて大きなナプキンを持ち歩いたり、お産ダイアルに登録して、いざという時に焦らない準備をしておくということ。
地味だけど、そういうことをしている時の方が「やれることはやった、あとはもう待つだけ」と、腹をくくれます。
当たり前のことを言ってごめんなさい。でも本当にもう、できることはそれくらいしかないのです。
出産時の痛みは、ありきたりだけど「可愛い赤ちゃんにもうすぐ会える」と思えば乗り越えられる。最初のお産は長いけど、頑張れる。
助産師さんや先生がいてくれるから、大丈夫。流れに身を任せて、あるがままに。
好きなものを食べて、水分をとってひたすら降りてくるのを待ちましょう。
ペットボトル用のストローと、テニスボールはやっぱり必須でした。あって損はないですよ。笑
いきむときはおへそをあげてお尻を下げる
これは産んだ時にわかったことなんですが、産むときは助産師さんの言うことをよく聞いて。まず一番大切なのは深呼吸。お腹の赤ちゃんに酸素を送ってあげましょう。
そしてもう一つ、いきむときはおへそをあげてお尻を下げる。私はこれが一番効きました!
その時が来たら、きっとわかると思います。
産んだ後の過ごし方
産んだ後は、産後うつになるとか、産後ハイになるとか、いろんなことが言われていて、いったい自分はどうなるんだろう?って不安ですよね。
どうなるかはその時になってみないとわからないけど、とにかく「今私はあかちゃんを産み落とした」っていう気持ちに浸って欲しい。
何も言わなくてもいい、ただあかちゃんを見つめるだけでもいい。その時感じる気持ちを心いっぱいに味わって。
私は不思議と、2、3日はテレビを見たくありませんでした。現実に戻りたくなかったのかな?笑
”子どもを産んだ”という幸せな体験にしばらく浸っていたくて、あかちゃんの写真をみたり、寝たりしてメディアとは離れて過ごしているのが自然だったのです。
できれば、落ち着いたらメモ帳でもなんでもいいので、産んだ時の状況、気持ち、赤ちゃんの様子とか自分の気持ちをメモしておくと、あとで見返したときに楽しいですよ。
1日目はシャワーにも入れない。これが地味にきついから対策を。
わかっていたはずだけど忘れていることの一つに、1日目はシャワーにも入れないということ。
何十時間もの陣痛と出産に耐えた後の体は汗だく。信じられないほどの汗をかいて、ふと気がつくと、頭が臭い。体も臭いような気がしてくる。
本当はシャワー浴びたいけど浴びれないのが地味にきつかったです。清潔な体で赤ちゃんを抱っこしてあげたいと思うし、自分もさっぱりしたいんだけどそれが許されないから。
だから、汗拭きシートは結構必須でした。私は、今回はドライシャンプーも購入しました。
服も着替えて、出来るだけ頑張った自分が心地よく過ごせるように備えてあげてほしいです。
授乳マクラやクッションを用意しよう
一番大変なのはたぶん授乳だから、これを楽にできるように準備しておきましょう。授乳クッションは分厚くて潰れない硬めのものが使いやすかったです。
授乳などで赤ちゃんを抱っこしたときにできる、あらゆる隙間。肘の下とか、膝と床の間とかにクッションを入れると、体が固定されて楽に授乳でき流のでお試しあれ。
リクライニングの座椅子もあるに越したことはないです。自分の体が安定しないと、授乳が苦痛になってきたり、イライラしたりしてきます。
ちゃんと周りに、「この体制はきついからクッション入れて」とか「座椅子が欲しい」とか伝えましょう。言わないと自分の体の不調は誰にも伝わらないです。
赤ちゃんのことばかり優先したくなるけど、ママの体が安定してこそなので、自分の体のことも大事にしてください。
赤ちゃん以外の心配はなるべくしなくて済むように、周囲にお願いしよう
最初は赤ちゃんのお世話をするのに集中していて、自分が眠いのと赤ちゃんのお世話をすることで精一杯になると思います。
そんなとき、赤ちゃん以外の心配ごとがあると思ったよりも神経が削られます。いつものように判断できるとは思わないほうがいい。
自分はできる限り、赤ちゃんと自分のことに集中して、他のことはなるべく自分以外の人に任せましょう。この、「他のことは自分以外の人に任せる」っていうのがなかなか難しいんだけど、本当に気をつけて欲しいです。
そうしないと、産後の体&寝不足&慣れない授乳ですぐに限界がくると思います。
具体的には、ご飯・掃除洗濯などの家事全般・親戚などへの対応・他の人の健康状態などを心配しないようにしてもらうこと。パートナーの面倒まではとてもじゃないけど見れないから、自分のことは自分でやって欲しいと伝えておきましょう。
冷たいように感じますが、何度も言っている通りママはまず赤ちゃんと自分のことを考えてください。
産んだ後はピリピリしてる。これはもうしょうがない・・・。
産んだ後は、どうしたってピリピリしているから、そんな自分を俯瞰で見て、「あ〜今イライラしてるなぁホルモンの関係だなぁ」くらいおおらかに考えましょう。
涙もろくなったり、急に明るい気持ちになったり、自分の気持ちなんて誰にもわかってもらえないって暗い気持ちになったり。
でもそれは「産後だから」ってことで、自分にも周りにも大目に見てもらいましょう。自分が落ち着いているときにでも「なんか今は自分でもコントロールできなくてごめんね」くらい伝えられたらいいですね。
最後に
今日母親学級に参加して、初産婦さんと話していたら、いろんなことが未知すぎて心配だったことを思い出しました。
って言っていたあの初産婦さんに
ってすごく言いたかった。
言いたかったけど、言えませんでした。産後をどう過ごすかは個人の自由だし、あまり言うのはやめました。うざいかなと思って。
もしかしたら今日会った初産婦さんは、今まで見たことないけど、全部できちゃうスーパーママかもしれません。きっと今は、「ママになったらなんでもやってあげたい!」って張り切ってるときかもしれないし。それはそれで素晴らしいことだし素敵。
でも、毎日の生活の中に赤ちゃんという自分の思い通りにはいかない生命が現れ、自分の睡眠さえままならない終わりの見えない生活がしばらく続いてみて、初めて、「一人では限界がある」って思うかもしれません。
もし「あ、育児って思ったよりヤバいかも」って思った時に、情けないと思ったり強がったりせずに「白旗でーす!応援お願いしまーす!」って言えるようにだけしておいてほしいなと思うのです。
プライドが高い人ほど難しいかもしれないけど、人に頼ってもいいて思えることは大事。みんな頼っていいって言ってるんだし、そういうサービスもたくさんあるから。
全部自分で抱え込んで、幸せなはずなのにつらくなるよりも、自分と家族が笑顔で過ごす時間が増えた方が絶対Happyだから。
この記事を読んでくれたママが、少しでも「頼っていいんだ」って思ってくれて、ママがゆっくり休める時間を作れて、可愛い赤ちゃんと愛しい時間を過ごせますように。